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健全な怒りを歓迎する



「怒り」というと、みなさんはどんなイメージが浮かぶでしょうか?


人前や社会で出してはいけないもの

攻撃的で人を傷つけるもの

コントロールしないといけないもの

怖いし、不安になるもの


逆に、

怒っている気持ちを示せば相手が言うことを聞く、優位に立てる

などなど…


きっと、今の社会では色々なイメージが浮かぶと思います。


怒りという感情は、健全なものもあれば、悲しみや劣等感など何らかの感情の裏返しとして発されるもの、人をコントロールするために「使う」もの、ただただ自分や他者を傷つけるために発されるものなど、いろいろな「怒り」が存在するのだと思います。

しかし本来、健全な怒りとは、自分の人権や生存が脅かされる時に、自分の身を守るために必要だった感情的なエネルギーのことを指しています。

そうして、いろんな「怒り」の中には、この健全な怒りを抑えてしまった故に生じているものもあるのだと思います。


芽生のカウンセリングにおいては、この健全な怒りを歓迎しています。

それは、あなたが生き抜いていくためにその時必要な感情だったから。

あなたが、幼い頃や成長途中、社会の中で、自分の心と身体を守るために必要なエネルギーだったから。

しかし、それを表現してしまうと、逆に生きずらくなってしまうことの方が多い今の社会。

怒りというエネルギーを抑えることも、あなたがその時その時を生きていくために必要だったことなのです。


しかし、ずっと心の中で蓋をしておくと、逆に思いがけず他人に攻撃的になってしまうこともありますよね。

さらに、抑えよう抑えようとすると、自分自身に怒りが向いて、過剰な自責感や自己批判となって表れてきます。そして、自分を追い込んでしまい、うつ状態に…。ということも起こってきます。


怒りを溜め込んで自分に向けるか、他人に向けてしまうかの二択が多い中、カウンセリングでは、他人を傷つけない環境であなたが今まで感じてきた健全な怒りを少しずつ解放していくことをサポートします。

それだけで、心の負荷がおりて楽になることもあれば、何が嫌だったのか、本当は何を望んでいたのかなど、怒りの根っこにある思いに気づかれる方もいらっしゃいます。


健全な怒りは、解放してあげると、主体的に自分の人生を生きていくエネルギーにもなってきます。

過去の怒りを糧に、自分はこれからどうしていきたいのかという、未来につながっていくことがあるのです。


最後に、茨城のり子さんの「六月」という詩の一部をご紹介したいと思います。


「どこかに美しい人と人の力はないか

同じ時代をともに生きる

したしさとおかしさとそうして怒りが

鋭い力となって 立ちあらわれる」

(茨木のり子「六月」より一部抜粋)


怒りのエネルギーを、人とのつながりの中で、自分のため、そして社会のために使っていけるようになりたい私にとって、いつも六月に思い返す詩の一つです。












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